2023.07.22
酒さ
酒さ(しゅさ)は、顔の中心部分に赤みや腫れ、紅斑(こうはん)や毛細血管の拡張などが現れる皮膚疾患です。主に顔の中心部に現れることから「中心性紅斑」とも呼ばれます。多くの場合、鼻、頬、額などに赤い斑点が広がる特徴があります。
酒さは、主に成人に見られる症状であり、肌の敏感な人や皮膚のバリア機能が低下している人により起こりやすいとされています。顔の赤みは、血管の拡張によって引き起こされます。日光や熱、ストレス、アルコール摂取、辛い食べ物などがトリガーとなることがあります。
酒さの主な症状は、顔の赤みだけでなく、乾燥、かゆみ、熱感、ピリピリ感などの不快感も伴います。また、重度の場合には、毛細血管の拡張が持続することで、肌に細かい血管の網目模様が現れることもあります。
酒さの治療には、まずはトリガーとなる要因を特定し、避けることが重要です。日光から肌を守るために、帽子や日焼け止めの使用が勧められます。アルコールや辛い食べ物を控えることも症状の改善に役立ちます。
軽度の場合は、保湿剤や抗炎症薬の使用が行われることがあります。また、重度の場合には、皮膚科専門医の指導のもとで抗生物質や外用ステロイドが処方されることもあります。
酒さは慢性的な症状であり、完全に治すことは難しい場合もありますが、トリガーを避けることや適切な治療を行うことで、症状の進行を抑え、生活の質を向上させることができます。