2024.05.31

うつ、落ち込み

うつや落ち込みは、多くの人が経験する精神的な問題です。これらは、一時的な感情の変動だけでなく、長期間にわたる深刻な状態に発展することがあります。仕事や家庭のストレス、環境の変化、喪失体験などが原因となり、気分の落ち込みや無気力、自信の喪失、集中力の低下などの症状が現れます。
特に、女性は妊娠、出産、更年期などの特有のライフイベントが影響を与えることがあり、注意が必要です。身体的な症状として、不眠や過眠、食欲不振、過食、疲労感、肩こり、頭痛、消化不良などが見られます。
治療には、抗うつ薬の服用や心理療法が効果的です。早期の診断と適切な治療を受けることで、多くの場合、症状は改善します。自身や家族の変化に気づいたら、早めに医療機関に受診することをお勧めします。

様々なうつや落ち込みの原因

過労や環境変化の影響

  • 過労: 仕事量の増加、育児、家庭内のトラブル。
  • 環境変化: 職場の配置換え、人間関係の変化、引っ越し。
  • 喪失体験: 子供の独り立ちや肉親の死去。
  • トラウマ: 過去の精神的外傷。

身体的な負担

  • 過労: 妊娠、出産、更年期(閉経)、排卵、月経、リウマチ、老年痴呆、脳梗塞後遺症など。

薬の副作用

  • 経口避妊薬、副腎皮質ホルモン、インターフェロンなど。

女性の場合

夫や子供など家庭内の問題、妊娠、出産、更年期など女性特有の出来事が原因になることがよくあります。

うつ病の症状

  • 気分の症状: 気分の落ち込み、自信の喪失、気分の変動。
  • 思考の症状: 集中力・判断力の低下、悲観的で自責的な考え方。
  • 意欲の症状: 気力の喪失、無気力、楽しさを感じられない、興味の喪失、外出を嫌がる。
  • 身体の症状: 不眠、過眠、食欲低下、過食、だるさ、疲れやすさ、肩こり、頭の重さ、胃の不快感、便秘、性欲低下、化粧や入浴が面倒になる。

女性のうつの特徴

出産後のうつ病

  • 時期: 赤ちゃんの授乳期は心身ともに負担が大きい。
  • 症状: 気分の落ち込み、涙もろさ、赤ちゃんの健康への不安、体調不良。
  • 対策: 大部分は自然に回復するが、長引く場合や不眠が続く場合は「出産後のうつ病」の可能性がある。気分の変動も特徴。

更年期によるうつ

  • 時期: 閉経期、女性ホルモンのバランスの乱れ。
  • 症状: ほてり、発汗、肩こり、めまい、頭重、腰痛、手足の冷えなどの身体症状。やる気の低下、楽しさを感じない、不安・イライラ感。女性ホルモンの治療が効果的な場合も。

仮面うつ病

  • 特徴: 身体症状が主で、精神症状がはっきりしない軽症のうつ病。
  • 症状: 全身のだるさ、疲労感、めまい、しびれ、頭痛、肩こり、胃部不快感、胃痛、腰痛、下痢、食欲低下、体重減少、不眠、性欲の低下など。頭痛や腰痛を訴える人が多い。
  • 対策: 一通りの検査で身体の病気が見つからず、症状が続く場合は仮面うつ病の可能性があるため、医師に相談することをお勧めします。抗うつ薬の服用で症状は改善します。
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