2023.07.22

脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎は、皮脂の過剰な分泌と皮膚の炎症が組み合わさった皮膚疾患であり、主に頭皮や顔、胸、背中などに発生します。乳幼児から成人にかけて見られることがありますが、特に乳幼児期に多く見られます。

この疾患の主な原因は、特定の真菌(マラセチア菌)の過剰な増殖によるものとされています。皮脂を栄養として増殖することで、皮膚の炎症を引き起こします。

脂漏性皮膚炎の症状は、皮膚の赤み、びらん、かゆみ、皮脂が付着した黄色い鱗屑(かさぶた)が見られることがあります。頭皮ではフケのような症状が現れることが特徴的です。

治療には、まずは皮脂の過剰な分泌を抑えることが重要です。適切なシャンプーや洗浄剤を使用して頭皮や皮膚の清潔を保ちます。また、抗真菌薬や抗炎症薬の使用が行われることもあります。

予防策としては、皮脂の過剰な分泌を予防するために、適切なシャンプーや洗顔を心掛けることが重要です。また、頭皮や顔を清潔に保つことや、ストレスを避けることも改善に役立ちます。

脂漏性皮膚炎は一般的には良性の疾患であり、適切なケアや治療により症状を緩和させることができます。しかし、慢性化する場合や重篤な症状が見られる場合は皮膚科専門医の診察を受けることが重要です。

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